代表ごあいさつ
『ドリトル』と聞くと、私と同世代の保護者の皆さんは、児童小説で有名な『ドリトル先生航海記』を思い出されるのではないでしょうか?まさにその『ドリトル』から施設の名前を拝借いたしました。

『ドリトル』は『DoLittle』と英字で表記します。直訳すると、「働きが少ない」とか「おさぼりさん」と言った意味もあるのですが、当施設では「Little(小さい成功)」を「Do(繰り返し繰り返し重ね)」て経験することで、虹のように多様な色彩、個性を放って欲しいとの想いを込めて命名いたしました。ロゴも『ドリトル航海記』を少し意識して『舟』と『虹いろ』を取り入れました。

さて、障がいのある子ども達の放課後預かり、スマイルシードを設立してから早3年が経とうとしております。保護者の皆さま、教育、行政関係者の皆さま、そして何より毎日楽しく来てくれる児童のお蔭さまで、スマイルシードは大きく成長することができました。ご存知の通り、放課後等デイサービスは、障がいを持った小学生から高校生の就学児童が通う場所になります。6歳〜18歳という年齢の幅がある事で、児童の世代間交流から醸成される「社会性」を身に着ける事ができました。

そして次に必要な事は、大人として自立する意識、就労への意識の醸成、より具体的な生活訓練、保護者の子離れ機会の提供だと思っております。『ドリトル』は中高生専門の「プレ就労デイサービス」と位置づけ、より個別、より具体的、よりきめ細かい支援サービスを提供する事で、大人への階段を一緒に登り始めたく存じます。

『ドリトル先生航海記』の中には、語学堪能なオウムのポリネシア、世界一賢明な番犬ジップ、お世話好きなアヒル家政婦のダブダブ、計算が得意で複式簿記もこなすフクロウのトートー、食欲旺盛な豚のガブガブなど、多彩な個性の持ち主が参上します。この児童小説が時代を超え読み続けられるのも、ドリトル先生を取り巻くこの「個性の集団」が魅力的だからではないでしょうか?

我々『ドリトル』も同じく、皆さんに末永く愛される施設になるよう、スタッフ一同努力して参ります。
ぜひ一度、ドリトルへご見学にお越しください。
 
スマイルシード 代表 猪﨑 美紀
猪崎美紀
 
ドリトルとは?

〜療育の方針〜

  • 「『ドリトル』では、いずれ来る高校卒業してからの自立生活に向けた訓練、療育を「プレ就労」と位置づけ、利用者様を支援して参ります。 卒業後に生活介護施設への通所をお考えの利用者には、
    食事や排泄等の日常生活上の支援
    軽作業等の生活活動の機会の提供
    創作活動を通じて、未開拓の能力の引き出し

    等の支援をして参ります。

     

  • また、就労継続支援A型・B型、就労移行支援への進路をお考えの利用者に関しては、
    人とのつながりを大切にして、「共感し協働する」ことを意識した活動
    自然との触れ合いを大切にして、「こころ」を豊かに育てる活動
    感情表現を大切にして、「表現力」を育てる活動
    就労への「意識」と仕事への「感謝」する気持ちの醸成

    等を訓練して参ります。

     

  • しかし、昨今の経済情勢を考えますと、障害者福祉サービスを取り巻く環境は非常に厳しいと言わざるを得ません。宮崎市内に置いて、受け入れ基盤が充実しているとも決して言えないのが現実です。従来通りの保護者主体の進路決定ではなく、充分な体験、経験に裏付けされた本人が主体的に参画できる進路決定、時間をかけた上での選択が必要な時代です。 卒業後の進路選択アンマッチを少しでも減らし、そこから始まる長い人生の礎になれば幸いです。